生理不順をはじめとした、「独特の不調」に悩んでいる女性は
「基礎体温」もバラバラで、不安定になっている傾向があります。
それらを改善するためには、基礎体温を安定させることが大切です。
基礎体温は、子供を望むカップルが
タイミングをとるために計るものと思われがちですが
体調の改善を目的としても、毎日計る習慣は有効です。
女性の体はデリケートであり、ほんのちょっとの体の変化でも
すぐに症状が現れる場合があり、「体温」がそれらを反映することも多いです。
ちょっとした変化にすぐ気付くためにも、予防として
自分の基礎体温と基礎体温の変化をチェックする期間を設けてみましょう。
サイクルを保つことが健康の維持につながる
そもそも人間(恒温動物)は一定の体温を保つ性質があり、保たなければなりません。
「平熱」と呼ばれる、基本的な温度から1℃変動するだけでも
体調や、体内の環境は大きく変わってくるはずです。
そして、さらに女性の体温は複雑です。
女性の平熱(基礎体温)は、その時の生理の環境
つまり、女性ホルモンの分泌状況によって変わります。
それは女性ホルモンによる、妊娠するための仕組み作りの過程でもあります。
「高温期」と「低温期」と呼ばれる2つの期間があり
0.4~0.6℃くらいの体温の違いがあります。
基礎体温の変動は、「排卵」と「生理(月経)」の
2つのタイミングをきっかけとして変動します。
低温期(低温相)
生理が終った後に、徐々に体温が下がり
次の排卵までに卵子を成熟させるための期間を
「低温期」と呼び、体温が低く保たれます。
この低温に保たれている期間は、個人差が大きく
14日~20日前後、低温期が続く人もいます。
そして、排卵をきっかけに体温は上昇していきます。
高温期(高温相)
排卵をした日を境に、体温は上昇していきます。
これは妊娠した場合に備えて、胎児を守る環境を作るためであり
子宮の壁が厚くなったりして、「妊娠してもいい」状態に変化します。
そして、妊娠しなかった場合に生理が来て
徐々に体温は低下していき、次の排卵に備えます。
この生理サイクル・基礎体温の変化は、「エストロゲン」をベースとして
高温期に「プロゲステロン」の分泌が増えることによって保っています。
これらの女性ホルモンの分泌量を安定させることが
基礎体温を安定させることであり、生理不順の改善につながります。
基礎体温を安定させるために意識すべきこと
基礎体温の安定のさせて、生理不順を治すためには
女性ホルモンの分泌を司る「自律神経」のバランスを整えることが重要です。
自律神経を乱す大きな原因として、
- 栄養不足
- 睡眠不足
- ストレス
以上の3つの項目が挙げられ
これらの状況を改善していくしかありません。
基本的な対策としては、
十分な栄養・十分な睡眠による、規則正しい生活を心がけ
なるべくストレスを発生させない(回避する)、定期的に解消すること
何よりも冷え性の改善が重要です。
「たかが冷え性」と思っている方も多いと思いますが
冷え性による女性の体への悪影響はとても大きく、全ての婦人病の元でもあります。
特に将来的に妊娠・出産を考えている人にとって、基礎体温を安定させることは
排卵をスムーズにすることにつながるため、とても大切な要素になります。